はじめに 

山田豊彦著 日本古代史の実像

1枚の絵の記憶がある。


━━足元は、一面に湧き上がる雲

その中央に勾玉の首飾りを掛けた1人の女神が立ち、数人の男神・女神が取り囲んでいる

脇の方には甲冑に身を固めた兵士たちが、広矛や弓矢を捧げ持って控えている━━



少年時代、夜寝るために布団を敷いて横になると、目の前のふすまにこの絵が貼られていた。

雲上の高天原に立つ女神・天照大神を描いたものだったが、破れ塞ぎに貼られたその一枚が

古代神話との最初の出会いであった。

その後、数十年にわたる在野研究を経てまとめたものが

著書「日本古代史の実像ー倭人伝・旧事紀・記紀を読み解くー」である。


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山田豊彦著 日本古代史の実像

本書は宮崎康平氏による名著「まぼろしの邪馬台国」で示唆された新たな視点を用いて、

「古事記」・「日本書紀」等の古文献から古代史実を読みとく解読手法をまとめたものであり、

以下の5つの事柄を明らかにすることを目的としている。


1. 「古代倭語」を解明し、古文献の新たな訓釈法を開発

2. 『魏志倭人伝』の解釈を確立し、「邪馬臺国」を日本古代史上へ位置づける

3. 三つの史書の編纂方法を解明し、古代史実の記述手法を明らかにする

4. 『先代旧事本紀』偽書説を反証し、記紀紀年の仕組みを解明

5. 古代史としての神社研究

6. 「古代氏族系図」の仕組みを解明


次回より、本書の内容と試みを少しずつ解説していきたい。


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